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本のエキスパートママ達が紹介子どもと読みたい本Vol.4

■新刊絵本のご紹介〜「この本読んで!」編集スタッフより
絵本と読みきかせの情報誌「この本読んで!」(http://www.jpic.or.jp/)の新刊絵本コーナーから、お子さまへの読みきかせにおススメの絵本を2冊、ご紹介したいと思います。
『だーれかな だーれかな』
『なーんだ なんだ』『どーこだ どこだ』に続く、カズコ G・ストーンの赤ちゃん絵本シリーズ第3弾が出ました。「ピョン ピョン ピョン だーれかな だーれかな」という言葉が書かれたページには、動物の足あとからだの一部が描かれています。さて、この動物は何でしょう? ページをめくると、カエルのケロくんが「こんにちは」とごあいさつ。足音、足あと、体の一部から動物を想像するというシンプルな仕組みが繰り返され、アヒル、ブタ、ゾウが次々と登場します。リズムのよい言葉、動物たちの温かな表情、そして大胆な構図が魅力的な絵本です。足あとと動物がまだ結びつかない小さな赤ちゃんも「だーれかな?」とわくわくしてページをめくり、楽しむことができるでしょう。
『アヒルだってば!ウサギでしょ!』
表紙のイラスト、アヒルに見えますか? それともウサギに見えますか? これは、アメリカの子どもたちに大人気の、「だまし絵」をモチーフにした絵本です。二人の語り手が登場し、一人は「絶対にアヒルだ!」と主張し、もう一人は「絶対にウサギだ!」と言い張ってお互い譲りません。「ほゥら、アヒルのくちばしだよ」「なにいってンの。それは みみ、なの。ったくもう……」という具合にやり合うのです。それぞれのセリフを読むと、なるほど確かにそうだな……という気がしてくるから不思議。同じものを見ても、見る人によって違った見え方をするという大事なことを思い出させてくれる作品です。
(「この本読んで!」編集スタッフ/高原彰子)
■子ども部屋の小さな本棚より
絵本が大好きな3歳の娘を持つママです。今月は、絵を見ているだけでも吸い込まれるような素敵な絵本を2冊、ご紹介します。
『ちびゴリラのちびちび』
我が家の本棚にこの絵本がくわわったのは、当時生まれたばかりの娘に、2歳まぢかの女の子が「大好きな絵本」としてプレゼントしてくれたから。その後、成長した娘も、彼女と同じようにこの絵本が大好きになりました。きれいな色彩の絵を目にしながら、文中に何度も出てくる「……だいすきでした」が耳に入ってくれば、そこにはあたたかく幸せな時間が流れます。ゴリラといえば、図体も大きく、「ウッホッホー」と胸の辺りを両手でドンドンたたくイメージが定着していますよね。小さくてかわいらしいちびちびが、まわりのみんなから、たっぷりの愛情を注がれて育っていく過程を読むと、子どもたちはますます「ウッホッホー」のゴリラが大好きになるのではないでしょうか。
『100かいだてのいえ』
この絵本は、縦に開いて下から上へと読み進めるのですが、それだけでもおもしろいのに、この100階建ての家に住んでいる動物たちの生活ぶりが、さらにおもしろい! 一つ一つ見ていくと、作者の豊かな発想と芸の細かさに、感心せずにはいられません。カエルの家の中は雨が降っていたり、テントウムシが羽のお着替えをしていたり、ヘビが身体を使って縄跳びをしていたり、コウモリの家ではトイレが天井に設置されていたり……。この絵本は、書かれた文を読み聞かせるだけでは、もったいない! ちょっと時間はかかりますが、各階に散りばめられた奇想天外な生活シーンを、お子さんと一緒に発見しながら楽しんでください。お気に召された方は、『ちか100かいだてのいえ』(偕成社)も出ていますよ。
(ライター/北村佳代子)
■童話屋の小さな本屋さんより。
年内か年明けから、月1〜2回ペースで「小さな小さなブックトークサロン」を企画中。おいしいお茶とお菓子をいただきながら、絵本や詩を楽しむひとときを持てたら……と考えております。詳細が決まりましたら、改めてご案内しますね。
『わっしょいのはらむら』
今夏、詩人・くどうなおこさんによる詩集『のはらうた』シリーズのアンソロジー(選集)が発売されました。今回はくどうさん自らが選んだお気に入りの作品に絵も描いたというスペシャルな一冊に。
『のはらうた』は、かまきりやかぶとむし、たんぽぽなど、動植物自身が詩の「読み手」となって、その胸の内を語るユニークな構成。かまきりりゅうじ、かぶとてつお、たんぽぽはるか……名前がつくだけで自然の生き物たちが私たちの身近な友だちになるような感じがしませんか?
朝日小学生新聞では月1回、子どもたちが自然の生きものになりきって書いた『のはらうた』を紹介するコーナーがあるのですが、そこには毎回大人顔負けのすばらしい詩が。子どもたちの詩心を育む一冊だと思います。
『おじいちゃんがだっこしてくれたよ』
もう過ぎてしまいましたが、今月は敬老の日がありましたね。子育て中のママにとって、おじいちゃん、おばあちゃんは本当にたよりになる存在! 娘には相当厳しかった父親が、孫にはなんでもOK!な態度に「それはどうか?」「わがまま放題に育ってしまうのでは?」と感じることが多々ありましたが、本書を読んでからはその思いを改めたので、ご紹介しますね。
物語は、ある朝、主人公の少年・ルーが、母親に向かって「おじいちゃんにあいたいんだ」と語り始めるところから始まります。おじいちゃんが亡くなってから4年。それまで一度もおじいちゃんのことを話したことがなかっただけにお母さんは「おぼえていたの?」と驚きます。ところがルーは、赤ん坊だったにもかかわらず、おじいちゃんのおひげの感触や子守唄を歌ってくれたことなどディテールまで覚えていたのです。
一番してほしいことを必ずしてくれるおじいちゃんとの間に結ばれたかたい信頼の絆。そして、「何をしても受け入れてくれる」「自分のことをただただ愛してくれる」……そんな無条件、無限大の愛情をしっていれば、どんなときでも、人生を肯定的に捉えることができるのではないでしょうか。ぜひ、おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に読んでくださいね。
(童話屋の小さな本屋さん 山田祐規子)
*『わっしょいのはらむら』『おじいちゃんがだっこしてくれたよ』を購入ご希望の方は、info@mom-kids.comまでメールをお送りください。特別に送料無料にてお届けいたします。
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1 『だーれかな だーれかな』
さく/カズコ G・ストーン 945円(童心社)
『アヒルだってば!ウサギでしょ!』
作/エイミー・クローズ・ローゼンタール、トム・リヒテンヘルド 訳/今江 祥智 1,470円(サンマーク出版)
2 『ちびゴリラのちびちび』
作/ルース・ボーンスタイン 訳/岩田 みみ 1,313円(ほるぷ出版)
『100かいだてのいえ』
著/いわい としお 1,260円(偕成社)
3 『わっしょいのはらむら』
詩・絵/くどうなおこ 1,522円(童話屋)
『おじいちゃんがだっこしてくれたよ』
作/シャーロット・ゾロトウ 絵/ペネ・デュポア 訳/みらい なな 1,312円(童話屋)